列車:カリフォルニア・ゼファー(California Zephyr)
区間:Emeryville, CA - Chicago Union Station, IL
1999年にサンフランシスコ~シカゴまで乗ったときの記録。
サンフランシスコに到着後、タクシーでダウンタウンへ。
ホテルでチェックインを済ませ、この日はケーブル・カーに乗って市内観光。
気をつけたいのが、真夏のサンフランシスコはけっこう寒い。ケーブルカーで体が冷え切って、
思わずフリースを買ってしまった時期的なものかもしれないが、暗くなるなるのが非常に遅かった。
夜になっても明るいし、以外に遅くまで歩き回れるのがいい。
朝早く、地下鉄でフェリービルディング(Ferry Building)へ。 ここでチケットを発券してもらい、連絡バスを待つが、どれがゼファー用のバスか不明。 何度かバスか来るけれど、いったいどれなんだ???これ注意ですよ! 慣れてないとアナウンスを聞き逃してしまいそうです。 9:10分発のバスだったので、なんとなく時間で分かり、バスの前にいたお兄さんに聞いたから良かったものの、 ただ待ってるだけだと、乗り遅れる可能性あるのでは。 今回はここから乗りましたが、このバスはダウンタウンのショッピングセンターが始発です。
ゼファー号の始発駅エメリビルに到着してすぐに、いよいよ列車に乗車。 今回は旅行は家族4人だったので、デラックス寝台を2部屋予約してありました。 この1999年はカリフォルニア・ゼファーの50周年だったそう。 それ以前にもゼファーの前身とも言える列車はあったわけですが、California Zephyrとしてのデビューは1949年です。 車内には50周年記念のパンフレットがあり、 これは広げると裏面はポスターになります。
10:00AMちょうど、予定通り、列車は走り始める。
平凡な田舎~という景色に見とれつつ、ぼぉ~とする。
列車はどんどん山を登り、カジノの町ネバダ州リノ(Reno)についたころには、あたりは暗くなっていた。
この駅、すぐ横に踏み切りがあり、東京の私鉄沿線の駅を思わせるゴチャゴチャした雰囲気もあり、
ネオンの明かりもあり、その組み合わせがおもしろい。
このあたりの沿線には保養地なども多いらしく、川沿いの落ち着いた家並みにも見とれてしまった。
食堂車で夕食を食べ、部屋でまた景色を眺めもあたりは真っ暗。
列車はひたすら走り続ける。早朝、ソルトレイクシティに着く前に、といっても真っ暗な時間に、列車が長時間停車していた。 停電だか何かで、いっこうに列車は走り出さない。 遅れるってこういうことなのだ、と意味もなく納得しつつ、また眠りにつく。 明るくなってきて、ようやくソルトレイクシティに到着。モルモン教のものと思われる建築物を数多く見ることができた。
Salt Lake Cityを後にすると、いよいよロッキー越えだ。
ぐんぐん山を登り、今にもくずれそうな場所を走っていく。
いったん山を出たとこにあるグランドジャンクション駅では列車は数十分停車する。
ホームには出店が出ていて、買い物や写真撮影も楽しめ、天気もよく気分も上々。
ここからデンバーまでの間には観光地も多い。
なんだか車内がにぎやかになってきたなと思うと、そろそろグレンウッド・スプリングスに到着する。
屋外に大きな温泉プールがあることでも知られるこの町は、降りる人も、乗ってくる人も多い。
オレンジ色の山の中にあるオアシスといった感じだろうか。
町の中心を川が流れ、それに沿って線路が続いているので、ここも景色が素晴らしい。冬にはスキーも楽しめるなど、
一年中、観光客が多いそうだ。
列車はデンバーに向かって、ロッキー山脈を下っていく。
山の中の景色もスゴイの一言だけど、渓谷を出て、平原を下っていく景色もまた素晴らしい。
ここはゼファー号の中でも自分が一番、印象に残っている景色。
平原とは言っては間違いかもしれないのは、やっぱり傾斜はあるということ。
そのため、ぐるっと線路が円形をする場所がある。
線路わきには貨物車両が置いてある、というより横たわっているココは絶対に見逃せない。
それより、自分の乗ってる列車も今にも倒れそうで怖い。
デンバーに着いたとき、ちょうど予約していたディナーの時間になり、 食堂車へ行くと、カー・アテンダントが食事をしている。 あれ?と思い声をかけると "After Denver" と返事が返ってきた。 もしかしたら、デンバーで食料を積むから、その後ってことなのか。 よく分からないが、そんなこともあるってことで、ホームに出てぶらぶらする。 その後、夕食になるが、お目当ての鱒はもう品切れとのことで、またまた肉料理になってしまった。 早めの時間を予約したほうがいいということが発覚。
アムトラックで2回目の朝。だいぶ東に来たわけで、景色も本当に平原といった感じなのだが、
そのうち砂漠になってしまうのではないかという場所もある。
それでも、次第に橋などが増えてきたように思える。デンバーでカーアテンダントが交代したのか、見慣れない顔が多い。
昼食を食べていると、突然アテンダントのお兄さんが "ミシシッピ・リヴァー" と笑顔で教えてくれる。
誰もが、気軽に話しかけられる雰囲気がどこかアムトラックにはあるのだ。
そのまま列車は進み、シカゴの郊外を走る。 キレイな町並み、家並みが続き、こんなとこに住みたいなぁと思ってしまった。 メトラというシカゴ近郊を走る列車とも頻繁にすれ違い、シカゴの高層ビルが見えてくる。
シカゴに列車は途中の遅れを取り戻し、ほぼ定時で到着。