グリンデルワルト駅に到着の WAB(ヴェンゲルンアルプ鉄道)
スイス6日目の朝。今日も天気が良さそうです!
この日のルートは、まず朝一のヴェンゲルンアルプ鉄道でクライネ・シャイデックへ。そこでユングフラウ鉄道に乗り換えてユングフラウ・ヨッホへ登ります!
下りて来たら、今度はどこかへ行く予定。この時点では未定です。たまには、ゆっくりしないと、疲れちゃいますからね。
でも朝早いです。朝食も食べずに7時前にはホテルを出発。グリンデルワルト駅を7:15発のクライネシャイデック行き始発を乗るために駅へ向かいました。
ここも観光で人気のあるところなので、けっこん混みそうな予感がしてたのですが、そんなことなかったです。
牧草地帯を走っているため、動物は電車が来ようと線路内も平気で歩く
グリンデルワルトを出発すると、最初は山を下っていきます。次の Grund 駅で、電車の方向が変わるので、前向きがいいという方は、グリンデルワルトでは後ろ向きに座っているのがいいかもしれません。
Grund 駅を出ると、こんどは一気に登り。泊まっていたホテルの名前でもあったチュッゲン(2520m)や、メンリッヒェン(2239m)が見えてきます。進行方向、右側のほうが眺めがいいかのかも。ってことはグリンデルワルトでは左側。
牛がのんびりと放牧されているのを眺めながら、車窓を楽しんでいると、急にスピードダウン。どうやら、動物が線路内でのんびりしていたみたいで、止まってしまいました。
東京でも何回か「線路内にシカが。。」というアナウンスを聞いたことがあるけど(本当に!)、こっちは数が半端じゃありません。ヤギの群れが線路を横断していたみたいで、運転士さんがどかしてました。
クライネシャイデック駅で、ユングフラウ鉄道に乗り換え
7:47頃、クライネシャイデックに到着です。グリンデルワルトから30分なので、あっという間。
電車を下りると、みな一斉に駅舎の反対側へ急ぎます。7:55発のユングフラウヨッホ行きの始発に乗り換えるためです。
ラウンターブルンネンからの電車は先に到着しているので、先に乗り換えた人で既に満員の車両もあります。みんな朝早いですね。
クライネシャイデックに泊まっている人もいるので、グリンデルワルトからの乗り換え客を待っての出発。ちゃんと座れましたが、急勾配なので、立ちはないのかもしれません。
電車であの山の上まで上がると思うと、びっくり。
時間通り出発して、電車はすぐに上り坂へ。後ろを見ると、どんどんクライネシャイデックの駅が小さくなっていき、まるで模型みたいに。
天気もまずまずで、青空も広がっています。でも頂上付近はちょっと雲もかかっています。
アイガー(3970m)、メンヒ(4099m)、ユングフラウ(4158m)はベルナーオーバーランド三山と呼ばれており、このユングフラウ鉄道の終点ユングフラウヨッホ駅はメンヒとユングフラウの間、標高3454mに地点。
クライネシャイデックの標高が2061mなので、とにかく登り続けます。
8:05、アイガーグレッチャー駅に到着。
アイガーグレッチャー駅を(Eigergletscher)に到着。ここで下りる人はほとんどいなかったような。見た感じ駅前には犬しかいません。
この駅を過ぎると、雪の残る岸壁が近づいてきます!いよいよ山の中へ入っていくのです。ここから終点までずっとトンネル。闇の世界です。
事前にガイドブックなどで、マップを見ていたとき、なんだずっとトンネルなのか~、何も見えないじゃんと思ってました。で、実際、何も見えません。。
アイガーヴァント駅での一時停車。
終点のユングフラウヨッホには8:46の到着予定です。40分近くもトンネルじゃヒマだな~って思いますよね???
そこはスイス。ちゃんと観光のことを考えています。トンネル内には途中に2つの駅があり、どちらも一時停車するんです。
駅から出ることはできませんが、電車は乗客が景色を眺めるのを待っていてれます。時間はほんの数分。
まずは2865mのアイガーヴァント駅に到着。電車を下りて、通路を抜けると日の当たる場所に出ます。 岸壁に穴を開けてあって、景色を眺められるようになっているんです。ちょっとしたパネルなんかも展示してありますが、山の中はさすがに寒いです。。
電車に戻るときに、自分の乗っていた場所を覚えておかないと、一瞬迷子になってしまうので、ご注意を。
アイスメーア駅の展望室
途中にあるもうひとつの駅、アイスメーアには8:25ごろ到着。またしても同じように、電車を下りて見に行きます。
最初のところで寒さにこたえたのか、電車の中で待機してる人も多い感じ。
ここまで上がってくると、もう雪景色で真っ白に輝いてます。目が痛いくらいにまぶしいので、サングラスは持っていきましょう!
そしてまたまた、自分の乗っていた位置を見失いそうになったとさ。周りの人の顔を覚えておいたほうが良さそうです。
外に出てみたら、本気で危険を感じる。
ほんとにずっとトンネルで、車内のモニターではなんだかCGを屈指したムービーが上映されていますが、他に見るものがないので、見てしまいます。 そして標高が上がるにつれて、やっぱり体が重いような感覚も。
8:40ごろ、予定よりちょっと早く標高3454mのユングフラウヨッホ駅(Jungfraujoch)に到達!
この駅もトンネル内にあり、地底基地のような雰囲気です。改札を出ると、近代的な造りで、まだ新しい感じも。
カフェもあるのですが、スタッフもこの始発電車で登ってくるため、電車を下りるとすぐに準備を開始。 お客さんも寒いのでコーヒーなど注文をし始め、いきなりいそがしそうです。
このカフェの前に外で出てるドアを見つけたので、ちょっと出てみました!そしたらもう霧で何も見えません! 強風&霧&寒さ&眩しさでもう限界。1分もたなかったです。雲の中だったんでしょうか。 他には誰一人も外には出てませんでした(泣)。。
足下は金網なので、下が丸見え
ユングフラウヨッホは標高3400mとは思えないくらい、いろいろと見所や楽しめるスポットが用意されています。
まずはスフィンクス・テラスというところへ行ってみました。カフェテリアから岩肌の露出した通路を寒さを堪えながら通り抜け、エレベーターに乗り外まで上がります。
なんかいきなり時計屋がありますが、外へ出ることができるので、さっそく行ってみました。
出るとそこは初めて体験するような世界!足下は全面金網なので、強風が吹き抜けてきます。突風でも来たら吹っ飛ばされるんじゃないかというくらい。
たぶんユングフラウ
ときどき雲の中に入ってしまい、景色が全く見えなくなりますが、雲を出ると標高4158mのユングフラウが目の前に!
強風の中、雲が退くのを待ちます。雪の残ったユングフラウ、空とのコントラストが美しいです。
建物の周りも外で一周できるようになっており、まさに360度のパノラマが体感できます。ただ全部、床は金網ですから、高いとこ苦手な人には厳しいかも。
アレッチ氷河へ向かう雪道。
スフィンクの後にして、今度はプラトーという名の展望台へ。しかし外へ出ると、一面雪なので、歩くのも大変。
下界では暑い夏なので、服装もちょっとしたジャケットに、普通の靴を履いているだけ。進むのがやっとで、ころんだら山の下に落ちてしまいそう。
山の中へ戻り、氷の宮殿で、氷の世界を体験!床、壁、天井の全てが氷なのにそこまで寒くない不思議な世界。光を当てたオブジェや記念撮影ができる場所もあります。
レストランや資料室のような場所を通り抜け、今度はアレッチ氷河です!ヨーロッパ最長の氷河と言われるアレッチ氷河は、ガイドの案内があれば歩くこともできるとか。 周辺ではスノーボードや犬ぞりも楽しめるようでしたが、あいにく天候が悪く誰も遊んではいませんでした。
ここでスノボやりたかったなぁ。
地底基地のようなユングフラウヨッホ駅にはホームが何本もある。
ユングフラウヨッホにはどこかで見た形の郵便ポストがありました。ギフトショップで絵はがきを買い投函!
だんだんと人も多くなり、改札前を歩くのも大変なくらいに。これは早々と下山しちゃいましょう。
ここも本数が多く、どんどん電車が到着。どっと人が下りてきます。 団体と個人で車両も分かれているのですが、個人のほうがけっこう空いてました。
この時点でまだ11時前。朝早く出たので、今日はまだ楽しめそうです。
ベルナーオーバーラント三山の左のほう。アイガー?
帰りは途中のアイガーグレッチャー駅で下りて、またまたハイキング。クライネシャイデックまで山を下ります。
アイガーグレッチャー駅前には北極犬が飼育されていて、いかにも強そうな感じ。犬の横を通り過ぎ、線路沿いのハイキングコースを歩いていきます。
背後にはベルナーオーバーラント三山が聳え、アレッチ氷河の音が聞こえます。ときどき鳴り響く「ゴッーン」という音が迫力ある。
6月下旬にもなると、花も多く咲いており、自然と楽しむにもハイキングは最高だし、このコースは道も険しくないのでオススメです! 休憩していると、人に慣れているくちばし黄色いカラスが寄ってきたり。
クライネシャイデック駅目指してハイキング
アイガーグラッチャー駅からちょうど1時間、のんびり休憩しながら歩いてきたのに、あっと言う間にクライネシャイデックに着きました。
ちょうどお昼なのでここでランチ。駅舎は上が宿泊施設になっており、1階とテラスにはレストランもあります。 野菜たっぷりのハンバーガーを選択。スイスに来てから、なんだか野菜をけっこう摂取してます。
山を見ながら食事を楽しんだあとは、またヴェンゲルンアルプ鉄道に乗ってグリンデルワルトまで下ります。
クライネシャイデックの周辺はハイキングコースが他にもあるので、いろいろ楽しめそうですよ。
2時ちょっと前にグリンデルワルトに到着。さてどこ行くかな~と。
フィルストまでのロープウェイ
グリンデルワルトから今度は、ロープウェイに乗ってフィルストというところまで行ってみました。
フィルストは2168mなので、そこまで高いわけではありませんが、湖があったり動植物も多い場所らしいのです。
なだらかな高原の上をのんびりと空中散歩。20分ほどでフィルストまで到着しますが、けっこう距離は長く感じます。
プレーリードッグのような動物
ロープウェイの終点からはまたまたハイキングをしちゃいました。
往復2時間という湖までのハイキングコースです。道は広く、歩きやすいので、ここもオススメ! いろんなところにショートカットなんかもあったりして、40分ほどで湖まで到着しました!
途中では野生のシカを何匹か目撃。すれ違ったおじさんが、あっちに動物がいるぞ、と教えてくれたので、行ってみると例のプレーリードッグみたいなのがいます。
しかもけっこう近寄っても逃げません。これはシャッターチャンス!と思い、撮ったのが右上の写真。立って何か食べているようです。 離れてみるとかわいいのですが、実は顔がけっこう険しいです。
トレイル終点の湖
湖に着いたころには、けっこう雲が出始め、雷らしき音も聞こえてきました。
暗かったせいか、イメージしていた湖とは全然違う感じでしたが、雪も残り涼しいです。 護岸に歩道が整備されてしまっているのが、ちょっと切ないですが、ちょっと釣りとかしてみたい。
ここからはグリンデルワルトまで行けるトレイルコースもあるのですが、天気も悪くなりそうなので、フィルストまで戻りロープウェイで引き返します。
コープのチキンサラダ。こういうのが普通に旨かったりします。
グリンデルワルトまで戻り、まずはコインランドリーへ。 グリンデルワルトには何軒かあるようで、今回は町の端にあったところへ。けっこう利用する人が多く、乾燥機は順番待ち。
食事は COOP(生協)でサラダやチーズ、ハムなどを買って済ませることにしました。現地のスーパーに行くのって面白いんですよね。 でもスイスも店が閉まるのが早いですから、夕方には行かないといけません。 しかし行ってみると大混雑!なんとその多くが日本人観光客です。。
明日は、ミューレンに向かいます。
7日目につづく...。
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