列車:フェデラル(Federal)
区間:Boston South Station, MA - Washington Union Station, DC
2003年にボストンからワシントンDCまで乗ったときの記録。
アムトラックが自社線路を保有する東海岸の大都市圏を走る夜行列車
Twilight Shoreliner が改名して誕生したのがこの Federal。ボストン?ワシントンDC間を結ぶこの路線は、寝ながらにして都市間を移動できるからけっこう便利だったりする。
この列車の北の起点となる駅は、ボストン・サウス・ステーション。歴史的な外観をもつ駅舎はいったん中に入ると、広々とした空間でゆっくりと列車を待つことができる。それでも平日の夕方となると、日本同様に帰宅ラッシュになる。しかも、みん同じ方向に早歩きで歩くものだから、日本よりもスピード感があるというか、見ていて圧巻されるものがある。アムトラックに乗る人も多いがほとんどが
MBTA の コミューターに乗り込む。
Federal の発車は夜10:00。9時を過ぎると駅には人も少なくなるが、アムトラックのインフォメーション・カウンターではいつでも誰かが相談をしている。夜遅く他の列車もなくなると、もうみんな Federal に乗るしかない。
だから、どんどんまた人が増えてくる。枕から布団まで抱えた親子づれ、ニューヨークに遊びにいくという若者、ちょっとお疲れ気味のビジネスパーソンなどなど。
アムトラックは直前までホームが決まらない場合が多い。Federal もそのパターンで、アナウンスが放送されるか、掲示板に表示されるまで何番ホームのなのか分からない。やっと放送があると、自然と列ができ始める。ちなみにこの駅のアナウンスのおじさんは面白い。その日によっても違うと思うけど、味があるというか、毎回、聞き入ってしまう。
列車がホームに到着すると、改札が始まった。 ホームの入り口でチケットを見せ列車へ向かう。アムトラックの場合、寝台だと列車に乗り込む前に席を決められてしまうことも多いが、今回は早い者勝ちだった(first-come-first-served)。夜遅い出発でワシントンDCに到着するのも早朝なので、車窓は期待できない。 そんなわけで、特にどっち側がいいとかのこだわりはなかったのだけど、とりあえず内陸のほうが夜景がキレイかなと思いつつ、進行方向、右側の席へ。混んでいなかったので、2人分をもちろん1人で使うことができた。
早い者勝ちの場合、まずは新しくキレイな車両を選ぶのがポイント。コーチでも何両かあるので、車内を見て選んだほうがいいです。新しい車両だとなによりも清潔感があるし、電光掲示板や席にコンセント(outlet)がついてる車両もあって、旅行にデジカメを持っていくときなんかは、ここで充電できてしまう。ずっとアムトラックで周ってると、なかなか充電する機会がないので、役にたちます。席にないときは、アテンダントに一言いってラウンジのカウンターなどでも充電できます。勝手に携帯電話を充電している人もけっこういる。 そういえば昼間から駅に止めてあった個人所有と思われるプライベート・カーはこの Federal に連結された。ん?、うらやましいぃ。
ボストンからニューヨーク、ワシントンDCと大都市を結んでいる Federal。 でもニューヨークにつくのは真夜中です。 それでも、けっこう降りる人も、乗る人もいます。 いかにもこれからニューヨークで遊ぶって雰囲気が伝わってくる若者が多かった。 ただいくら眠らない町と言っても慣れてない人は真夜中に降りないほうが無難かも。
コーチってやっぱり熟睡できない。周りの人をみていると、横になって通路に足が出ようがお構いなしに寝ているけれど、どうもそこまで堂々とできない。だから姿勢が安定せず、寝たり起きたりの繰り返しで、あまり寝た気がしない。
あたりが明るくなってくると、ワシントンDCまであと少しというところまで来ていた。いちおう寝てたから気づかなかったけど、途中駅でたいぶ人が乗ってきたらしく、ボストンを発車したときよりもだいぶ乗客が多いように感じた。
時間的にはちょうど通勤ラッシュなのだろうか、駅には人が多い。しかも首都という土地がらか、スーツでバシっと決めた、いかにもな人が多い。駅の治安もこれまでのアムトラックの中で一番いいような気がする。やばそうな人が見た感じいなくて、なんだか安心感があった。地下鉄もそうだけど、ワシントンDCはさすがに公共的な建物や施設は他の町よりも清潔感や開放感がある。
まだ時間が早かったので、駅をぶらぶらしてから街へ。。。