ロンドンのターミナル駅のなかでは南に位置しており、イギリス南部への列車が多く発着しています。 19のホームを持つ大型の駅で、建物内にはカフェや売店が多くあり、通勤客で賑わっています。
場所はバッキンガム宮殿に近く、歩いても遠くない距離。観光ついでに歴史的建築物とも言える駅舎をちょっと見学するのもオススメの散歩コース
駅は2つに分かれており、1862年にオープンした西側の駅舎と、かつては線路幅の広いブロードゲージの列車が発着していた東側の駅舎があります。 それぞれの駅舎は別々に入り口を持っていますが、駅構内ではつながっているので、どちらから出入りしても大丈夫。
ひとたび中へ入ると、ヨーロッパらしい天井の高いプラットホームが目に飛び込んできます。 一部のホームは日本の改札のように、チケットを通さないと中まで入れない仕組み。歴史的な外観とは逆に、ここだけは近代的なマシーンが取り入れられています。
このヴィクトリア・ステーション、ターミナル駅だけあって様々な列車が発着しています。派手なデザインが印象的なガトウィック・エクスプレスはイギリス第2の大きさを誇るガトウィック空港とを結ぶ特急。 ブリティッシュ・エアウェイズとアメリカン航空なら駅でのチェックインまでできてしまいます。
他には Croydon 方面への Southern Railway やイギリス南東部へのネットワークがある Southeastern Railway の列車が発着しています。
ひとたび列車が到着すると改札を通って多くの人が流れ出てくる様は圧巻。ロンドンの都市としての力強さが感じられます。
ロンドンと言えば、アンダー・グラウンドと呼ばれる地下鉄も有名です。地上駅の北側にある地下鉄駅への入り口を見つけるのは簡単。 おなじみのロゴマークの看板が何カ所も出ています。
ビクトリア駅を通る地下鉄は3路線あり、ヴィクトリア・ライン(Victoria Line)、ディストリクト・ライン(District)、サークル・ライン(Circle Lines)。
さて、ヴィクトリア・ステーションはもう一つロンドンの駅としての役割があります。それはオリエント・エクスプレス(Venice Simplon Orient Express)の発着駅になっていること。 豪華ツアー列車として知られていますが、現在はロンドン~ローマ、ブダペストなどへのツアーを行っています。
2005年春。ロンドン~エディンバラ~インバネスの旅へ。初ロンドンだったので、バッキンガム宮殿で近衛兵の交代儀式を見ようかと行ったものの、まだ時間が早すぎた。 時間がもったいないので、散歩しながらヴィクトリア・ステーションへ。
駅へ行く途中には宮殿のショップもあり。観光客で賑わっている。観光バスも多く通り、ちょっと怪しげなギフト・ショップも立ち並ぶ。宮殿の影響か、この辺りは妙に観光地っぽい雰囲気。
駅前のバス・ターミナルにはおなじみの2階建てバスが並び、ロンドンらしい風景が。ごちゃごちゃした感じで、どこ歩いてもバスにひかれそう。駅構内は改札もあり、入れない場所も多いけど、雰囲気を楽しむには十分!
地図 by Googe Maps
Southeastern Railway
Southern Railway
London Underground homepage - Transport for London
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